吃音・治療

吃音・どもりの治療・改善の心理的アプローチ

※こちらの記事がまだの方は先にこちらからお読みください。
 
 
吃音の治療法で近年注目を集めているのが、
米国で発達した心理学をベースとした、

 

 

「吃音の心理的な原因に着目した治療法」

 

 
です。

 
子供でも大人でも「吃音に至る要因」と「吃音が改善されない要因」には、
ともになんらかの心理的な要因が存在するという考え方で

「ゆっくり話す練習をしても、ゆっくり話せない」のは、
吃音治療に心理的なアプローチが必要なことを物語っています。


私自身が吃音やどもりを自覚してから、克服するまでを振り返っても、

・吃音やどもりに至った子供の頃の心理的な原因の理解

・吃音を克服する考え方の理解、心理的トレーニング実践

が非常に効果があったと実感しています。


現在(2011年8月)私は、日常的に電話をかける必要のある仕事をしています。
「いま電話をかけると吃音がでてしまう(難発性)」と不安を感じる時があります。

 
受話器を持って声を出す準備をするだけで、胸が少し苦しくなって、
声を出すことができないような、なんともいえない感覚です。


そんな時も、「心理的なトレーニング」を実践してから電話をかけることで、
出だしの「○○(会社名)の△△ですが」の部分をゆっくり、
わかりやすく発声できています。
 

「自分は吃音である」という認識(解釈)が吃音を引き起こす最大の原因

 
吃音の原因の本質は、「自分は吃音である」という考え方を
受け入れてしまっていることにあることがわかってきました。

たとえば、
大勢の人の前で転んでしまったりすると恥ずかしいと思いますよね?

この場合、

「大勢の人の前で転んでしまった」という「事実」に対して、
恥ずかしいという「反応・解釈」がなされたわけですが、


この反応・解釈が引き起こされたのは、
 
「大勢の人の前で転ぶ」という失敗に対して、
あなたの中に、何らかの考え方・価値観があるからです。


「失敗をすることは恥ずかしい」とか「失敗してはならない」
などの考え方・価値観です。

この考え方・価値観があるから、

大勢の人の前で転んでしまったときに、
恥ずかしいという感情が沸き起こったのです。


しかしながら、人によっては、「失敗」に対して
以下のような反応をする人もいます。


失敗した (事実)

↓ 

笑いをとって目立ちたい・失敗は目出すチャンス (考え方・価値観)


失敗は嬉しいこと (反応)



つまり、人間の反応は、その人の持つ価値観や考え方によるというものです。

人に備わった特定の価値観や考え方を心理学的には「ビリーフ」といいます。

ビリーフの中には、人間の正常な活動や反応を妨げる「非合理的ビリーフ」があります。

「自分はどもりである」という考え方・価値観(ビリーフ)は、非合理的ビリーフと
考えられます。

なぜなら、その考え方が、どもりを発生させる大きな原因となっているからです。

 

吃音は、実は愛情の証



吃音に悩む人の特徴のひとつに、

「自分はどもりである」ということを受け入れている

ということがあります。


他人がそばにいると、身体がぐっと押されたような感覚があるのですが、
この感覚、わかりますか?

 
相手の存在を受け止めたいという身体が示す「人に対する愛情」といえます。
受けとめる程度、つまり、身体がぐっと押される感覚の程度は、
その人の対人関係に対する得手・不得手によって変わります。

 
この相手の存在を受け止めたいという身体が示す愛情反応が皆さんが「どもり」と呼んで悪者扱いをしているものの正体なのです。

したがって、
 
どもりは「強い愛情反応のあらわれ」
 
なのです。


言葉を発するプロセスは、

1. 相手の存在や間を受け止める身体の動き

2.  声を発する

の二つのステップからなるのですが、
 
吃音を発する人は、このステップを二つ同時に行おうとしてしまう
 
のです。

つまり、「1.相手の存在や間を受け止める体の動き」をきちんとする前に、
声を出そうとしているのです。


   

吃音を克服するために必要なこと

   



ここまでみてきたことから、吃音を克服するために必要なことは、


過去にあなたが受け入れてしまった不都合な考え方(非合理的ビリーフ)
を手放し、新たな自分の考え方(合理的ビリーフ)を選択すること
 
です。


新たな自分の考え方を選択しなおすということは、
幼い頃にみにつけてしまった他者から与えられた言葉ではなく、
 
自分の言葉で自分の人生を生きよう、自分の価値を生きようと決めること

を意味します。

つまり、吃音を克服することは、
人生が大きく変わるということを意味するのです。
 

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